人生で一番多く過ごす空間であろうわが家。より過ごしやすい空間にしたいという方も多いのではないでしょうか。
色や方角・配置などを駆使し、気の巡りを整えることで運気向上などの変化をもたらすとされているのが風水です。
気軽に取り入れることも可能な風水は、家の建築やリフォームとは違った観点で、空間を快適にしていくひとつの選択肢でもあり、環境学のひとつとされています。
風水鑑定士とは
風水とは、古代中国で住居や建物・お墓などの位置から吉凶禍福(善し悪し)決めるために用いられてきました。
日本では陰陽道や家相などが古くから用いられていて、現在の風水として独自に発展してしてきました。日本国内で風水として、多くの人に広く知られるようになってきたのは、90年代の風水ブームにあります。
では風水鑑定士になると、どのような活躍が可能でしょうか。
風水の種類
そもそも「風水」と一言で行っても、多くのスタイルが存在します。
風水の本場中国でも、風水には多くのスタイルがあって、それぞれ風水の意味合いや考え方も多岐に渡っています。
このように風水は、そのスタイルによって考え方が異なるため、スタイルによって得られる答えもさまざまです。
アイテム系風水
風水的に運気が上がるアイテムなどを揃えて行う風水です。
風水的なアイテムは物を置くだけでなく場所が関係したり、上げたい運気によってアイテムにも変化があります。
インテリア系風水(陽宅風水)
風水ブームで脚光を浴びたのが、住居を風水で判断するインテリア系風水(陽宅風水)です。住居だけでなくオフィスやお店などにも活用され、インテリアの調整なども簡単にできるのが特徴です。
インテリア系風水は生活の基盤である住居の場合、風水的に良いとされるアイテムなどを使って、その場所の気をよくしていきます。
玄関・トイレ・キッチンなどの生活周りを風水を活用して運気アップにつなげていきます。
建築時から風水を取り入れられなくても、住む場所に合わせられる方法なので、気軽に誰でも取り入れられます。
地理風水
「地理風水」は風水の原点であると言われています。古代中国では国家が繁栄するのに相応しい土地を探すよう、当時の風水師に命を出したとされています。
山と川の地形が重要とされ、四神相応「東に丘、西に道、南に海や平野、北に高い山」がある場所を最も良い場所としました。
日本のおいても地理風水の技法は、陰陽道として古くから使われています。
平安京や日光東照宮・現在の皇居(江戸城)などは、四神相応に基づいた位置に築きあげたとされています。昔からその時代に大切な場所や意味を持つ場所には、風水においてとても良い場所を選んでいるのです。
陰宅風水
中国ではいまだ重要視されているのがこの陰宅風水で、お墓を建てる場所を風水で決めます。風水的によいとされる場所に埋葬するとで、未来永劫を願っていました。
土葬の風習のある中国ではいまだ盛んに行われているようですが、日本は火葬を基本としているため、あまりポピュラーな風水ではありません。
建築系風水
家を建てたことがある方は、建築の際に玄関の位置などは気にする方は多いのではないでしょうか。
鬼門や裏鬼門などは聞いたことはあると思います。玄関は人が出入りする場所、“気の流れ”の出入り口ともされており、昔から重要視されてきました。
そのため、今でも日本の風水において、建築の際に玄関の位置を気にする方は、とても多い傾向にあります。
風水の効果は?
歴史を紐解いて行くと、地理風水のように、都市として発展を遂げている場所や国にとって重要な場所には、風水の影響が多く残っているところも多く存在します。
古代から風水の効果を信じ、実践されてきた歴史が存在している事実と言えるでしょう。
風水の効果は風水を実践した人によってさまざまです。そのため、風水は効果が明確に現れたかという判断もその人次第です。
風水は簡単に言ってしまうと、場所や方角などを元に行います。
家の模様替えや掃除をしたことで気分がすっきりしたり、どこかモヤモヤしていたものが晴れるような感覚になったことはないでしょうか。
家の中は十人十色。その人の人柄や無意識な部分もよく現れるのものです。だから、少しの変化がとても影響してくるのでしょう。
風水の効果とは、そういった気持ちの面や、運気を良い方向にもっていくことができるひとつの”きっかけ“になるということが、最大の風水の効果ではないでしょうか。
風水の活用
風水は気軽なアイテムを取り入れるところから、土地に関わる地理風水のように規模の大きなものまで、幅広く活用されています。
風水は個人でも気軽に始められるからこそ、正しい知識をもって開運を呼び込みたいものです。
新しいことを始めるときや心機一転したいとき、転勤や移動など環境が変わるタイミングに風水を活用して開運を呼び込むのも、とても良いとされています。
風水は毎日の暮らしを良くしてくれる、お守りとして積極的に取り入れていくことで生かされてくることでしょう。
風水鑑定士になるには
風水にはさまざまなスタイルが存在し、行う人の目的や開運の願いによって行う方法も大きく異なります。
風水は良い方向に導いてくれる手段として知られていますが、正しい知識のもと行わなければ、悪い気を呼び寄せ、健やかな生活とは程遠い環境になってしまうことも否めません。
だからこそ、正しい知識が風水に有効的になるのです。
そのため、風水鑑定士は知識に貪欲であることも必要です。
吉凶に関わる方角を理解し、地形やアイテムなど、その場その場にあったものを的確にアドバイスする必要があります。
風水鑑定士は、人々の健やかな生活・発展へと導いてくれるスペシャリストと言え、風水を行う人の目的や開運の願いをしっかり把握し、それをもって鑑定していく技量も当然必要となってくることでしょう。
風水を利用したい方が、風水にどんな期待や思いを乗せているのか、願いたいことは何か、など多くの状況を鑑みる必要があります。
このように風水鑑定士は、風水のみの知識でアドバイスするのではなく、風水を取り入れていかにその人に合ったものを提供するかがとても重要になってくるのです。
風水鑑定士の仕事内容と活躍分野
風水を取り入れたいという方にはどんな思いがあるのでしょうか。
風水を生かし、風水の視点で周囲の環境を改善して運気を上げることなどが、風水の目的として最も多く望まれると言っても過言ではないと思います。
風水には運気を上げるだけでなく、災いを回避するなど良い影響も悪い影響も、どちらの意味も風水には存在します。
風水は中国発祥です。しかし中国古来の風水をそのまま適用するには難しく、アドバイスや環境に合わせて風水を利用するのには、工夫する力も必要です。
風水は正しい知識の元、風水を通して良い影響を与え、悪い影響を遠ざける、これが風水の持つ力となります。
では風水鑑定士の仕事には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
建築関係の仕事での風水の活用に
一生に一度の大きな買い物のひとつでもある家造り。
住まい作りに風水を取り入れたい方や間取りなどにこだわりたい方、物件選びの基準に風水を活用したいと望む方はとても多いです。
建築関係の仕事で生かせる風水は、一級建築士の資格を持って活躍している方もいます。
建築の専門が、風水鑑定士の資格を生かし、住宅のアドバイスをプロの視点からも風水の視点からもアドバイスできるとあって、両方を取り入れることでより活躍の場が広がるのではないでしょうか。
建築関係の仕事はそれぞれに合わせた環境づくりが関わってきます。風水の資格は環境学にも精通するので、建築関係のお仕事のスキルアップにも風水は役に立つ場面も多くあります。
運気アップを目指すスペシャリストに
風水を取り入れたいと考えている方には、運気アップを目的とした方も多いです。
風水を深く知ることで運気アップのスペシャリストとして、自分の周りの環境だけでなく、活躍の場が広がっていくと、企業やお店などで風水のスペシャリストとしての仕事が期待できます。
風水はスタイルが多く存在するからこそ、さまざまな風水をたくさんの視点から、いろいろと組み合わせた運気アップ法として、アドバイスしていく方法も考えられます。
「運気アップしたくない」なんて人はまずいないでしょう。IT環境やロボットの時代になっても、”運気”はそれでは補えません。
いつの時代になっても長く活躍できるのも、風水の魅力のひとつです。
インテリアデザインやコーディネーターなどのスキルアップのひとつに
風水はアイテムを取り入れたものや色、配置などが大きく影響してきます。
空間をインテリアで心地よい環境にしてくれるインテリアデザイナーやコーディネーターの仕事にも、風水が役立つ場面はとても多く、インテリアと風水で環境をより良くしていく面で良い方法のひとつです。
よく知られているのが、気の出入り口となる玄関に置くと良いアイテム、観葉植物などの置き場所、などです。
「置きたいけどセンス良くしたい」「どうせ置くのならしっかりと意味のある置き方をしたい」などと考えたことがあるかもしれません。
インテリアデザインやコーディネーターの方のセンスのよさと風水を組み合わせは、アドバイスの説得力を増し、多くの需要が認められるのではないでしょうか。
日常的な風水アドバイスに
自分たちの生活環境やお店・企業などでも、アイテム系風水やインテリア系風水であれば、効率よく簡単に取り入れられます。
日常から運気や環境の変化を求めている方も多く、風水の知識は簡単なものであれば、身近で積極的に取り入れやすいのです。
幸運を引き寄せる力を知って置くことで、身近な人のアドバイスにも自分の環境にも期待できるでしょう。
風水鑑定士に向いている人
風水はさまざまな観点から、環境や人生をより良い方向に導く手段のひとつです。
自分だけでなく周りの人にも影響を与えることができる風水は、仕事面でも生活面でも役に立つのではないでしょうか。
- 日常から風水を取り入れたい人
- 風水にはさまざまなスタイルが存在するため勉強を続けられる人
- 風水に興味があり、趣味の幅を広げたい人
- 膨大な知識・幅広い知識を受け入れることができる人
- 建築関係のスキルアップとして
- インテリア関係のスキルアップとして
- 風水のプロを目指したい方
- 運気アップや環境の変化を求めたい方
- 悩みや解決のアドバイスやカウンセリング力のある方
- コミュニケーション能力のある方
- 共感する力を持っている方
など
風水鑑定士の代表的な資格
風水鑑定士の資格に国家試験は存在しません。そのため、知識やスキル・経験を積み重ねることによって、風水鑑定士として活躍することも可能です。
風水は人の悩みや取り巻く環境などに関わることからも風水資格の取得は、風水を通して人と関わる上で必要とされる資格とも言えるでしょう。
資格の取得には民間団体での資格であり、団体によって資格の内容もさまざまです。
風水鑑定士としてどのような場面で活躍したいのか、どのような風水の観点からアドバイスをしていきたいのかなど考え、より確実な資格取得を目指しましょう。
風水建築コーディネーター資格
風水の資格を建築の観点から学べる資格です。風水の基礎から自然律学や暦学、建築学などを基に風水を学習していきます。
建築士・設計士・住宅関係の会社・建築関係のお仕事の方に役立つ資格と言えるでしょう。
風水×パワーストーン資格
風水には多くのスタイルがありますが、こちらは風水とパワーストーンを組み合わせた資格。風水の力を最大元に引き出し、パワーストーンの知識を一緒に学びます。セミナー講師やサロン経営なども可能です。
風水アドバイザーの資格
風水アドバイザーは風水の基礎から鑑定に必要な知識を学び、実際の鑑定スキルやプロとして活躍するノウハウなどを学べます。インテリアデザイナーやコーディネーターなどにおすすめの資格です。
伝統風水資格
古代からつたわる風水を理解し、スキルや経験、知識を幅広く学びます。風水のみならず四柱推命や擇日など中国の伝統方式などの風水に必要な知識を幅広く学びます。
風水鑑定士の資格
住宅鑑定風水インストラクター(風水鑑定士)は、日本の住宅における方位やお部屋のレイアウトなどを鑑定し、運気をあげるお手伝いをします。
住宅に特化したアドバイスできるので、建築関係などでも活躍でき、生かす場面の多い資格です。
風水セラピストの資格
風水を学びたい人や基本的な知識を学びたい人、風水における重要な考え方である陰陽五行や方位で吉凶を占う八掛などの知識が必要になります。
風水の実施方法や風水を活用するポイントやテクニックが必要で、風水の視点で空間のアドバイスができるので、インテリア関係や店舗内容関係の方、気軽に風水を始めたい方にもおすすめです。
おすすめの資格
資格試験には一定の知識をすでにお持ちであれば風水鑑定士・風水セラピストなどとして活躍できる資格もあります。
風水について一定の知識や基本的なことを身に着け、比較的短期間で取得可能で、講師や風水鑑定士として証明できる資格はこちらです。
風水セラピスト JFTA日本占い師協会認定
風水の知識を持ち、陰陽・五行・八卦の考え方かた気の巡りやバランスを保つことができることが証明される資格です。
風水の視点から空間アドバイスができるので、住宅鑑定風水インストラクター(風水鑑定士)やインテリアアドバイザー・店舗内装アドバイザーなどで風水セラピストの資格を生かせます。
風水鑑定士(住宅風水インストラクター) JAAMP日本メディカル心理セラピー協会認定
方位で吉凶を見る八卦や風水における重要な五行の考えなどの一定の知識を要し、住宅鑑定能力が認められる資格です。講師活動も可能で、より専門性が求められる風水資格です。
おすすめの資格講座
風水について知識がない初心者からでも、十分資格取得可能で、風水鑑定士として活躍できる資格講座はこちらです。
風水セラピストW資格取得講座 | 凉設計アーキテクトラーニング
初心者でも無理なく、約6ヶ月で風水セラピスト資格と風水鑑定士資格取得が通信講座で可能です。
風水師資格取得講座 | SARAスクールジャパン
プラチナコースなら短期間で確実に資格取得が可能。課題の提出で「風水セラピスト」「風水鑑定士」の2つの資格が試験免除での取得が実現できます。