幼児期の子どもにとって、体と心の成長を支える毎日の食事はとても大切です。
幼児食マイスターは、子どもたちの健康・成長を「食」を通じてサポートしていくお仕事です。
幼児食マイスターとは

幼児食マイスターとは、幼児食に関する幅広い知識を活かして保育に携わったり、保護者向けにセミナーやアドバイスを行っていく人を指します。
そもそも幼児食とは?
一般的に、1歳半〜6歳頃までの子どもの食事を幼児食と呼びます。
幼児食は、ペースト状のお粥などを口にしていた離乳食期を卒業し、少しずつ大人と同じような食事をとるための練習をしていく大切なステップです。
この時期の食事のポイントとして、噛む・飲み込むといった動作に慣れることや、さまざまな食事の味や食感を体験することで、成長してからの偏食を防ぐことなどが挙げられます。
幼児食マイスターにできること
幼児食に関する知識を深めることで、子どもの発達段階に合わせて献立やレシピを考えたり、その知識に基づいて悩みを抱えている保護者に対してアドバイスを行っていきます。
また、子ども一人ひとりの発達や体格に合わせて適切な栄養バランス・食事量の判断をしながら、食に興味がない子でも「食べることが楽しい」と感じてもらえるよう、さまざまな工夫を凝らして、食育のサポートをしていくのも大切な役割の一つです。
幼児食マイスターになる方法
幼児食マイスターとして仕事をしていくには、正しい知識・スキルを身に付けることが必要になります。
具体的には、以下のような内容について理解する必要があります。
- 子どもの成長に合わせた献立や調理法
- 幼児食に向く食材・向かない食材
- アレルギー予防や対策
- 食事中のマナーやしつけ
- 幼児食のレシピや大人の食事からの取り分けについて
これらの知識を学ぶために、栄養学や保育の専門学校に進学するといった選択肢もありますが、通学するのが難しいという場合には、通信講座を利用して幼児食に関する資格を取るのも一つの手です。

家事や仕事と両立したい人や、これから出産を控えており、幼児食について勉強しておきたい!というお母さんには、自宅で無理なく学習を進められる通信講座をおすすめします。
幼児食マイスターの仕事内容や活躍分野は?


幼児食に関する知識を活かせる職業の例として、以下の4つが挙げられます。
食品メーカーの開発担当
食品メーカーから販売されている離乳食・幼児食は、家事や仕事に追われて余裕のない親の負担を軽減してくれる心強い味方となります。
最近では、全て国産食材を使用した幼児向けのレトルト食品や、電子レンジ調理のみで栄養バランスの取れたお子さまランチが完成する冷凍食品、野菜やカルシウムを摂れるおやつなど、各メーカーからさまざまな幼児食が開発されています。
また、小麦アレルギーのある子どもでも食べられるパンや、卵アレルギーのある子どもでも食べられるケーキなど、アレルギー対応商品も豊富です。



幼児食に関する知識を活かして商品開発に携わることで、簡単で美味しい食事や、安心して食べさせられるおやつの販売を通じて、子育てをしている親のサポート役としての役割を果たします。
保育園の調理師
保育園の調理師は、保育園に通っている子どもたちに給食やおやつなどの提供が主な仕事です。
調理師が中心となって子どもたちと一緒に季節の食材について学んだり、簡単な調理を体験させるなど、食育に力を入れている保育園も多いです。
実際に保育園の調理師として働く人が保有している資格は、管理栄養士や調理師免許がほとんどで、幼児食に関する資格の保有者は少ないのが現状です。
保育園には、よく食べる子、少食の子、あまり食に興味がない子、アレルギーがある子など、さまざまなタイプの子どもたちがいます。
どの子どもたちにも安心・安全な幼児食を提供することはもちろん、食の楽しさを感じてもらうことや好き嫌いの克服など、幼児食の提供を通して子どもたちの食育を支えられる、やりがいのある仕事です。
また、調理師というと、給食やおやつの「調理」をするイメージが強いのですが、多くの保育園では先述したような食育体験などの企画に携わる機会があったり、給食の時間に調理師が教室を回って声掛けをすることで、その日の残飯が0になった!という嬉しいエピソードも耳にします。



限られた時間での大量調理や予算内での献立組みなど、保育園の調理師ならではの苦労も多いのですが、「食」という面から子どもたちの成長を見守り、サポートできる魅力的な職業ですね。
子どもメニューを取り扱う飲食店スタッフ
子育て支援が充実している地域や、家族連れをターゲットとした施設内にある飲食店では、子ども向けのメニューを提供していることが多いです。
このような飲食店では、オーガニック食材を使用したこだわりの献立や、子どもが喜ぶ可愛い見た目のお子さまプレートなど、親にも子どもにも嬉しいメニューの開発が課題となります。
安心・安全な食材の使用にはそれなりのコストも掛かるため、予算とのバランスを見ながらアレンジする力も必要です。
幼児食に関する知識を活かしてメニュー開発に携わることによって、栄養満点の可愛らしい食事をリーズナブルに提供できます。



また、子育て中のママを対象とした幼児食に関するイベントを開催するなど、資格を活かした新たな試みによって、お店の知名度アップにも貢献できるかもしれません。
児童施設のスタッフ・アドバイザー
子育て支援センターなどの児童施設には、日々多くの親子が訪れます。
これらの施設は子どもの遊び場としてはもちろんですが、子育ての不安や悩みをママ同士で共有したり、施設スタッフに相談できる交流の場としても大きな役割を果たしています。
子育てをしていると毎日悩みや心配事が尽きませんが、特に子どもの「食」に関する不安を抱えている親は多いです。
「好き嫌いが激しい」「食べる量が多い・少ない」といった食事内容に関するものから、「遊び食べが治らない」「食事中に立ち歩いてしまう」といったしつけ・マナーに関するものまで、その内容は親子によってさまざまです。
幼児食に関する幅広い知識を持った資格保持者がスタッフ・アドバイザーとして施設に在籍することで、不安を持つ親の気持ちに寄り添いながら、それぞれの悩みに対して適切なアドバイスをしていきます。



その他にも、日々の幼児食作りに役立つ簡単なレシピや大人の食事からの取り分け方法などを紹介するセミナーを開催したり、季節の食材や行事食に触れる親子イベントを企画するなど、幼児食マイスターの資格を活かして食育に関する知識を広めていくといった意義のある活動もその魅力といえます。
幼児食マイスターに向いているのはどんな人?


現在保育園で保育士・調理師として働いている人や児童施設のスタッフは、幼児食に関する幅広い知識を身に付けることで自身のキャリアアップにも繋がります。
食に関する不安を持った保護者に対してそれぞれの悩みに合った的確なアドバイスによって、信頼される保育士・調理師やスタッフとして、保護者とのよりよい関係を築けるでしょう。
また、給食やおやつの時間のしつけ、声掛けの方法を知ることで、子どもたちに食事マナーの大切さを伝えられます。
その他にも、これから出産を控えているお母さんや、乳幼児を育てているお母さん・お父さんは、幼児食についての知識を身に付けることで、子どもの成長に合わせた食事が作れます。



離乳食については、インターネットや本などで多くの情報、詳しいレシピを見られますが、幼児食に関するものは離乳食ほど充実してないのが現状です。
特に一人目のお子さんの場合は、「食材の固さや大きさ、味の濃さはどのくらいにしたらいいの?」「大人と同じ料理を食べさせてもいいの?」など、疑問に思うことは多いはず。
幼児食について学ぶことで、栄養バランスの取れた献立の組み方、子どもの発達に合わせた食材選びや調理法の選択、アレルギーに配慮したレシピなど、日々の食事作りに活かせる多くの知識が身に付きます。
幼児食マイスターの代表的な資格
幼児食に関する資格には、次のようなものがあります。
- 幼児食マイスター
- ベビーフードインストラクター
- 乳幼児食指導士
- 離乳食・幼児食コーディネーター
- 幼児食アドバイザー
幼児食に関する知識を活かして仕事をしていくのであれば、その知識の証明として幼児食に関する資格を取得しておくことも大切になります。
幼児食マイスター
幼児食マイスターとは
幼児食マイスターとは、日本安全食料料理協会(JSFCA)が認定している民間資格です。
子どもの成長に合わせて栄養バランスの取れた食事を作るための知識や、離乳食から幼児食に切り替える時期、食事中のマナーやアレルギー対策など、幼児食に関する総合的な知識を有する人に与えられる資格です。
幼児食マイスターの資格取得方法
幼児食マイスターの資格を取得するには、在宅受験にて試験に合格する必要があります。
また、資格協会指定のスペシャル講座を受講した場合、添削課題・卒業課題の提出により試験免除で資格の取得が可能です。
ベビーフードインストラクター


ベビーフードインストラクターとは
ベビーフードインストラクターとは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定している民間資格です。
子どもの成長に合わせた食事に関する知識を有することに加え、季節ごとのおすすめ食材を使用した献立を考えたり、正月や節分、節句といった日本ならではの行事に因んだ行事食を作れる人に与えられる資格です。
ベビーフードインストラクターの資格取得方法
ベビーフードインストラクターの資格を取得するには、在宅受験にて試験に合格する必要があります。
また、資格協会指定のスペシャル講座を受講した場合、添削課題・卒業課題の提出により試験免除で資格の取得が可能です。
乳幼児食指導士
乳幼児食指導士とは
乳幼児食指導士とは、日本フローラルアートが認定している民間資格です。
乳幼児の体や食事についての基礎知識や、乳幼児期にかかりやすい病気とその際の食事内容・食事の与え方などについて知識を有する人に与えられる資格です。
乳幼児食指導士の資格取得方法
専用カリキュラムにて幼児食について学び、全6回の添削課題の合格によって取得できます。
離乳食・幼児食コーディネーター
離乳食・幼児食コーディネーターとは
離乳食・幼児食コーディネーターとは、日本味育協会が認定している民間資格です。
乳幼児の体の発達と食事についての正しい知識を持ち、子どもの発達段階に合わせて栄養バランスの取れた食事を効率良く作るスキルを有する人に与えられる資格です。
離乳食・幼児食コーディネーターの取得方法
専用の講座を受講し、在宅受験に合格することで取得できます。
幼児食アドバイザー
幼児食アドバイザーとは
幼児食アドバイザーとは、母子栄養協会が認定している民間資格です。
幼児の体の発達やかかりやすい病気、献立作成や食育の方法について知識を有する人に与えられる資格です。
幼児食アドバイザーの取得方法
専用講義を受講後、在宅にて課題の提出、筆記試験の合格をもって取得となります。
幼児食マイスターにおすすめの資格


幼児食に関する資格にはさまざまなものがありますが、幼児食のプロとして仕事をしていくのであれば、幼児食マイスターとベビーフードインストラクターの取得をおすすめします。
幼児食マイスターの資格を取得するためには、幼児食に関する総合的な知識の獲得が必要です。
栄養満点の食事を作るための知識や食物アレルギーの予防・対策についてなど、幼児食に関する基本的な内容はもちろんですが、食事マナーのしつけや声掛け方法についても学べるため、最も実践的であり、さまざまな場面でスキルを活かしやすい資格であると言えます。
ベビーフードインストラクターは、幼児食に関する基本的な知識をベースとして、季節の食材を使った献立や行事食の調理に特化している資格です。
日本ならではの季節食材や昔からの風習・行事に関係する食の知識は、子どもたちに食育をする立場の保育士や調理師であれば是非身に付けておきたい内容です。



幼児食についての資格を武器にして仕事の幅を広げたい!と考えている人には、幼児食マイスター、ベビーフードインストラクターの資格をおすすめします。
幼児食マイスターの資格についての口コミ


ここでは、幼児食マイスターとベビーフードインストラクターについて、実際に資格を取得した人の口コミをまとめます。
幼児食マイスターの口コミ
- 「子どもの成長には体に良い食事が一番だと思い、この資格を取得しました。幼児食に関するさまざまな知識が身に付くだけでなく、食事のしつけに関する問題も出題されるため、育児全体にとても役立ちました」
- 「子どもの将来の食習慣に役立てるために資格を取得しました。毎日のご飯作りに悩むことがなくなり、今では子どもの食物アレルギーに悩んでいるママ友にもアドバイスしています」
- 「出産をきっかけに幼児食マイスターの資格を取得しました。育児書では学べなかった幼児食に関する知識や、子どもの体の仕組みなどを詳しく学べました。資格の知識が普段の育児にも役立ち、受験して本当に良かったです」
- 「保育園で勤務していますが、最近は食物アレルギーを持つ子どもが増えています。給食やおやつの時間に役立つよう、アレルギーの知識を身に付けるために幼児食マイスターの資格を取得しました。仕事にはもちろん役立っていますが、今後自分の子どもができたときにも知識を活用したいです」
どの人も、育児書では分からないような幼児食に関する詳しい知識を身に付けることで、自身の子育てや仕事に役立った!と実感できています。
ベビーフードインストラクターの口コミ
- 「親子で参加できる幼児食のカルチャースクールを開いており、自分のスキルアップのため受験しました。幼児食の知識を身に付けることで新米ママを助ける的確なアドバイスができたり、子どもたちがママの作った料理を嬉しそうに食べる姿を見られて毎日充実しています」
- 「妊娠中に自宅で勉強・受験しました。ベビーフードを市販のものだけに依存するのは不安があったため、季節の食材を利用した献立や行事食について学べて安心しています」
- 「ひな祭りにちらし寿司を作ったのですが、もっとオリジナリティのある行事料理を作れたら楽しいだろうな、と感じたのが受験のきっかけでした。現在ではベビーフードインストラクターの資格を活かし、工夫した行事食作りを楽しんでいます」
季節の食材や行事食は、食育のためにも積極的に取り入れたいですよね。ベビーフードインストラクターの資格を活かして新米ママの手助けをしたり、自宅で行事食作りを楽しむ人の口コミが多く見られました。
幼児食マイスターとベビーフードインストラクターの資格は、どちらも受験資格が設けられておらず、誰でも受験可能です。
これらの資格取得におすすめの通信講座は、以下の2つです!
幼児食マイスターW資格取得講座(諒設計アーキテクトラーニング)


幼児食マイスターW資格取得講座は、「幼児食マイスター」「ベビーフードインストラクター」の2資格の取得を目指す、諒(りょう)設計アーキテクトラーニングの通信講座です。
仕事や家事・育児と両立しながらコツコツ取り組みたい!という人は、毎日30分程度の学習で、約6ヶ月で資格を取得できます。
反対に、短期集中で早く資格を取得したい!という場合には、最短2ヶ月での資格取得も可能です。
また、この講座は「通常講座」と「スペシャル講座」の2つのコースに分かれています。
通常講座を受講した場合は、添削課題の提出に加えて「幼児食マイスター」「ベビーフードインストラクター」の試験をそれぞれ受験し、試験に合格することで資格取得となります。
スペシャル講座を受講した場合、添削課題と卒業課題の提出によって、試験免除で「幼児食マイスター」「ベビーフードインストラクター」の2資格を取得できます。



人気があるのは確実に2資格を取得できるスペシャル講座です!
通常講座 | 添削課題+それぞれの試験に合格することで資格取得 | 受講料:59,800円(税込) |
スペシャル講座 | 添削課題+卒業課題の提出で2資格取得 | 受講料:79,800円(税込) |
幼児食資格講座(SARA)
幼児食資格講座は、「幼児食マイスター」「ベビーフードインストラクター」の2資格の取得を目指す、SARAの通信講座です。
SARAは、女性のための資格スクールです。
1日30分の学習で、初心者でも無理なく資格の取得が可能です。
仕事や家事・育児で忙しく、キャリアアップは難しいのでは?と諦めていたママでも、1日30分であれば無理なく勉強時間を確保できますね。
SARAの幼児食講座は「基本コース」と「プラチナコース」の2つに分かれています。
基本コースで学習する場合、全講座を受講後に自身でそれぞれの試験の申し込みをして受験となります。
プラチナコースでは、課題の提出のみで「幼児食マイスター」「ベビーフードインストラクター」の2資格の同時取得が可能です。
受講料を比較すると基本コースの方が20,000円安く設定されていますが、基本コースを選択した場合には各資格の受験費用がそれぞれ10,000円(税込)ずつ必要となります。



どちらのコースを選択しても最終的に必要な金額が変わらないのであれば、課題提出のみで確実に2資格取得できるプラチナコースが断然おすすめです!
基本コース | 添削課題+それぞれの試験に合格することで資格取得 | 受講料:59,800円(税込) |
プラチナコース | 添削課題+卒業課題の提出で2資格取得 | 受講料:79,800円(税込) |